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結婚

2007年11月12日
結婚を決めた。
正直、縁のないものだと思っていた。

数年前、一台の愛車だけをもって家をでた。
夢とか希望とかそんな青春臭いものに憧れてた。
自信があった。
受験も就職もテキトーにやってなんとかなってきた。
欲しいものは大半手に入れてきた。
”家庭”もその大半のひとつだと安易に考えていた。
甘かった。
天狗になってた俺の鼻は見事にぽっきりと折れた。
けど認めなかった。
まだやれると思っていた。
元公務員の両親が旅行にもいかず外食もせず必死に貯めた
貯金を惜しまず俺に使ってくれた。
一人でもやっていけると思っていた世の中は
両親が用意してくれたぬるま湯につかりながら漠然と眺めていたにすぎなかった。
とっくに限界だった。
けどもう戻れる場所なんてないと思っていた。
「もういいから一人で戻ってきな」
そう言ってもらえた時、すごく惨めで、けどうれしかった。
デパートで泣いて駄々こねておもちゃを買ってもらった子供のようだった。
”ほんとに帰っていいの?迷惑だろう?”電話で漏らしてしまった。
「何言ってんの。いいも悪いもあんたの家でしょ。みんな待ってるよ」
泣いた。声をあげて泣いた。
両親に愛情をもらえなかった人に愛情を注がなければならなかった
立場にいた自分自身が一番愛情に飢えていた。
今は実家に戻り、再びぬるま湯につかっている。
昔と変わらぬその状況だが、少しだけ変わったこともある。
そのぬるま湯を作り出してくれている両親を素直に尊敬できるようになった。
この人たちにはまだまだ勝てないと実感した。
「尊敬してる人は両親です」なんてバカバカしくて言えないと思っていたけど
今ならきっぱりと言い切れると思う。

こんな情けない俺を待っていてくれる人がいた。
すべてを受け入れてくれる人がいた。
強くて弱くて厳しくて優しい人。
もう追い求めることはないと思っていた、
夢とか希望とかそんな青春くさい何かを
もう一度だけこの人と探してみようと思った。
そう思わせてくれる人だった。

だから俺は結婚を決めた。
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